牧場の土づくりは、牧草を育てる土の状態を知ることから始まります。草の生え方や雨の後の水はけを観察し、管理を見直してみませんか。
農業経営研究所では、乳酸発酵竹チップ、バイオ炭(農業用竹炭)、農業用竹酢液を取り扱っています。本記事では牧草地の土壌管理を中心に、各資材の特徴と導入前の確認事項をご紹介します。
牧場の土づくりは土壌診断から
まずは土壌のpHと養分の状態を確認しましょう。必要な施肥や酸度調整は、牧草の種類と土壌診断の結果をもとに判断します。
家畜のふん尿や堆肥を還元している場所では、それらに含まれる養分も考慮してください。資材を追加する前に、これまでの施用量を整理しておきましょう。
採土する位置や深さ、適切な管理方法は、地域の普及指導機関などに相談すると安心です。
排水性と踏み固められた場所を確認する
放牧地では、出入口や給水場所などに家畜が集まりやすくなります。草が薄い場所や、雨の後にぬかるみが続く場所を確認しましょう。
資材を敷くだけで排水不良が解決するとは限りません。水の流れ、放牧の仕方、車両の通行なども含めて原因を検討することが大切です。
草地の更新や耕うんが必要かどうかは、地形や土壌、既存の牧草の状態に応じて判断しましょう。
乳酸発酵竹チップ|使う場所と目的を明確に
乳酸発酵竹チップは、地表の被覆や有機物資材としての利用を検討する商品です。牧草地で使う場合は、既存の草を覆わないか、採草作業に支障がないかを確認してください。
土に混ぜる場合は、分解に伴う一時的な窒素不足に注意が必要です。乳酸発酵済みであっても、大量の混和を避け、商品案内に沿って使用しましょう。
放牧中の家畜が口にする可能性もあります。放牧地への適否や使用後の管理は、販売元と地域の指導機関に確認してから判断してください。本記事は、飼料や敷料としての使用を勧めるものではありません。
バイオ炭(農業用竹炭)|pHと土の条件に合わせる
バイオ炭(農業用竹炭)は、炭化した竹を利用する農業資材です。使用を検討する際は、土壌のpHと牧草に適した条件を確認しましょう。
保水性や通気性への影響は、土質や使用量によって異なります。すでにpHが高い土では、特に慎重な判断が必要です。
広い牧草地へ一度に投入せず、使用方法と適否を販売元に確認してください。試験的に導入する場合も、家畜の立ち入りや採草時の混入に配慮しましょう。
農業用竹酢液|製品表示に沿って希釈して使う
農業用竹酢液「孟宗竹の煙」は、水で希釈して使用する液体資材です。竹チップや竹炭とは性質が異なります。
使用する場所や濃度、方法は、製品表示と販売元の案内に従ってください。牧草地での使用や、使用後の放牧・採草の可否も、導入前に確認する必要があります。
家畜の体や飼料、飲み水への使用を勧めるものではありません。土壌管理に用いる場合も、家畜や給餌・給水設備への接触を避けて管理してください。
また、竹酢液を散布すれば排水不良や土の硬さが解消するわけではありません。病害虫防除や土壌診断の代わりにせず、目的を明確にして検討しましょう。
3つの資材は必ず同時に使う必要はありません
乳酸発酵竹チップ、バイオ炭、竹酢液は、それぞれ特徴と使い方が異なります。牧場だからといって、すべての場所に適するとは限りません。
まずは牧草の生育、土壌診断、排水性を確認しましょう。そのうえで、必要な管理や資材を選ぶことが大切です。
導入する場合は、使用場所・使用量・作業日を記録してください。使用しない区画とも比較しながら、土や牧草の変化を観察しましょう。
牧場の土づくりを、現場の状態に合わせて少しずつ進めてみませんか。各商品の詳しい仕様は、上記の商品ページをご確認ください。
※本記事は牧草地の土壌管理に関する一般的な案内です。各商品の放牧地での適合性や、家畜が採食・接触する場合の安全性を保証するものではありません。導入前に販売元、地域の普及指導機関、必要に応じて獣医師へご確認ください。病害虫防除や牧草の収量・品質の向上を保証するものではありません。