①農作物への使用方法
竹酢液を農作物に使う場合、下記の分量を参考にご使用ください。
| 作物名 | 病害虫 | 施用法 |
|---|---|---|
| 苺 | メセンチュウ | 100~200倍液の散布 |
| 大麦 | 縞萎縮病 | 4~8倍液の散布で不活性化 |
| キャベツ | ネコブセンチュウ | 竹酢液入り半生堆肥施用 |
| ベト病、コナガ | 農薬+竹酢液200~300倍液を10~15日間隔で散布 | |
| 軟腐病、灰色カビ病 | 200倍液を5日おきに3回散布 | |
| キュウリ | ネコブセンチュウ | 100~200倍液の株元灌注 |
| ウドンコ病、ベト病 | ニンニク入り竹酢液200倍液の葉面散布 | |
| オンシツコナジラミ | ドクダミ入り竹酢液200倍液の葉面散布 | |
| 灰色カビ病、ウドンコ病 | 活性炭+300倍液を散布 | |
| 小麦 | 縞萎縮病 | 4~8倍液の散布で不活性化 |
| さつま芋 | ネコブセンチュウ | 竹酢液入り半生堆肥施用 |
| トマト | センチュウ | 50倍液を株元へ灌注 |
| ウイルス | 200倍液を1週間おきに散布 | |
| 根腐れ病 | 竹酢液+パンの耳+モミガラくん炭の植穴施用 | |
| ネコブセンチュウ | 100~200倍液の株元灌注 | |
| 梨 | 紋羽病 | 根を掘りあげて潅注 |
| なす | 灰色カビ病、ウドンコ病 | 活性炭+300倍液を散布 |
| 青枯病 | 有機液肥に混ぜて月1~2回灌注 | |
| ダニ | ドクダミ入り竹酢液200倍液の葉面散布 | |
| 白菜 | ネコブセンチュウ | 竹酢液入り半生堆肥施用 |
| 軟腐病、灰色カビ病 | 200倍液を5日おきに3回散布 | |
| ピーマン | センチュウ | 1,500~2,000倍液を灌水代わりに3回散布 |
| ビート | 立枯病 | 20倍液の土壌灌注 |
| ぶどう | ウドンコ病、ダニ | 50倍液の散布 |
| メロン | ネコブセンチュウ | 竹酢液+粉炭を作付前に散布 |
| アブラムシ | 竹酢液+粉炭で忌避効果 | |
| りんご | 腐乱病 | 50倍液を1週間おきに2回散布。ペースト塗布。 |
| 軟弱葉もの | 立枯病 | キトサン+竹酢液200倍液を土の表面に散布 |
| 針葉樹苗 | 立枯病 | 原液8L/㎡施用 |
| 樹木・観葉植物 | カイガラムシ | 200倍液を2~3回散布 |
②水耕栽培(トマト・イチゴ)への使用
農業用竹酢液を水耕栽培のトマトやイチゴに使用する場合、基本は葉面散布(葉へのスプレー)です。培養液(水槽の水)への直接混入は酸度(pH)や成分バランスが狂うリスクが高いため避けるのが無難です。水で500~1,000倍に薄め、月2~3回ほど茎葉に散布します。
希釈と基本の散布方法
- 希釈倍率:水1リットルに対し竹酢液1~2ml(500~1,000倍)にしっかり薄めます。原液は強い酸性で株を傷めます。
- 使用方法:霧吹きや噴霧器に入れ、トマトやイチゴの葉の裏表を中心に丁寧にスプレーします。
- 頻度:月2~3回程度を目安にします。多用しすぎると成長を阻害することがあります。
トマト・イチゴ栽培での注意点
- 培養液への混入に注意:水耕栽培のタンクに直接混ぜると、pHが急激に下がって根を痛めたり、藻や沈殿物の原因になるため、葉面散布での利用をおすすめします。
- 病気・害虫対策としての位置づけ:竹酢液自体は強力な農薬ではなく、微量要素の補給や、特有の燻製の香りと微量成分による病害虫の忌避・環境改善を助ける資材です。
- 保管と安全:直射日光を避けて保管してください。
③米(稲作)への使用
米作(稲作)における竹酢液の使用は、苗の健全な育成、いもち病などの病害虫予防、および生育促進を目的として、一般的に500~1,000倍に水で薄めて使用します。年5~6回程度、生育ステージに合わせて散布するのが効果的です。
時期別の使用方法と希釈倍率
- 苗づくり期(育苗期):希釈倍率200~300倍。苗床1㎡あたり2Lを目安に、田植えまでに数回(2~3回)散布し、病気に負けない強い苗を育てます。
- 分げつ期~中干し前後:希釈倍率500~1,000倍。根張りと初期生育を促すため、葉面散布を行います。
- 出穂前~出穂期:希釈倍率500~1,000倍。いもち病などの病気予防や、登熟を良くするための栄養補給として1~2回散布します。
- 稲刈り後:希釈倍率100~300倍程度。藁や刈り株の分解促進、土壌の微生物環境を整えるために土壌表面へ散布します。
注意点
- 必ず薄めて使う:原液は強酸性であり、高濃度すぎると稲が枯れたり生育障害が起きるため、必ず500倍以上に薄めてください。
- 質の良いものを選ぶ:有害なタール分がしっかり除去された、精製度の高い農業用の竹酢液を使用してください。
④養豚・養鶏への使用
養豚における竹酢液の使用法は、飼料や飲水への添加による腸内環境の改善・消化吸収の向上(1~3%または数千倍希釈)、および畜舎や糞尿の消臭・衛生管理を目的とした50~200倍希釈液の散布が基本です。
養豚における竹酢液の主な使用方法
- 飼料への混入:飼料に対して1~3%の割合で混ぜて与えることで、豚の消化吸収を助け、腸内環境を整える。
- 飲水への添加:飲水に極めて薄い濃度(数千倍など製品指定の希釈)で混ぜることで、健康維持や肉質のしまり向上に繋げる。
- 畜舎内の消臭・消毒:竹酢液を50~200倍に水で薄め、豚舎の床や排水口、糞尿周辺に散布する。
- アンモニア臭の抑制:悪臭成分を中和・マスキングし、臭いを和らげる。
⑤牛の飼育・牛舎への使用
牛の飼育や牛糞・畜舎における竹酢液の使用方法は、主に消臭、堆肥の発酵促進、および腸内環境の改善(飲水投与)を目的として行われます。
- 畜舎・牛舎の消臭:20~100倍に水で薄め、堆肥の切り返し時に使用。悪臭の発生源や床面に直接噴霧・散布し、アンモニア臭などを抑える。
- 牛糞堆肥の消臭・発酵促進:20~100倍に薄め、牛糞堆肥に散水して混ぜ合わせることで、発酵を助け、嫌な臭いを軽減する。
- 飲水・飼料への添加:数千倍などごく微量に薄め(製品の指示に従う)、毎日の飲水や飼料に混ぜて与えることで、消化吸収や腸内バランスをサポートする。
⑥きのこ・まいたけ等原木栽培への使用
キノコやマイタケ等 原木栽培における竹酢液の使用は、雑菌の抑制や原木の活性化に500~1,000倍の薄い濃度で活用されます。原木や栽培環境への散布により、有用菌を守りながら有害なカビや害虫の侵入を防ぐ効果が期待できます。
- 希釈倍率:500~1,000倍の水で薄めて使用(濃すぎると菌糸の成長を阻害するため注意)
- 原木栽培への活用:植菌前や発生前の原木・ホダ木周辺の地面に散布し、雑菌や害虫を忌避
- 発生環境の管理:ハウスや栽培場所の周りに薄めた液をまき、害虫や嫌な虫を寄せ付けない
⑦椎茸・きのこ・まいたけ等の菌床栽培
シイタケなどの菌床栽培において、竹酢液は雑菌の繁殖抑制やナメクジ・コバエなどの害虫忌避に利用されます。ただし、きのこ(担子菌類)も菌類であるため、高濃度の竹酢液が直接かかると菌床の有用菌までダメージを受けるため、使用には十分な注意が必要です。
- 希釈倍率:必ず500~1,000倍などの薄い濃度に水で薄めて使用します。原液や高濃度液は絶対にかからないようにします。
- 害虫(ナメクジ・キノコバエ等)の忌避:栽培棚の周辺や床面、菌床の直接かからない足元などに100~200倍に薄めた液をスプレーして寄せ付けないようにします。
- 環境・衛生管理:栽培ハウス内の通路や周辺の消臭・雑菌対策として薄液を散布します。きのこ本体や幼菌に直接高濃度液がかからないよう注意してください。
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