畑の乾燥や雑草、雨による泥はねが気になったとき、自然素材の竹チップを使う方法があります。ただし、土の表面に「敷く」使い方と、土に「混ぜ込む」使い方では、目的も注意点も異なります。
この記事では、竹チップを畑で使う手順、発酵方法を考える際の注意点、窒素飢餓を避けるための考え方を紹介します。初めて使う方は、畑の一部で表面のマルチングから試す方法がおすすめです。
畑に竹チップを使うメリット
土の乾燥を抑えるマルチング
土の表面を竹チップで覆うと、土が直接日差しや風にさらされるのを減らし、水分の蒸発を抑える助けになります。ただし、水やりが不要になるわけではありません。チップの下の土を確認し、作物に合わせて水分を管理しましょう。
雑草の生育を抑える
地表を覆って光を遮ることは、雑草対策の一つになります。ただし、竹チップを敷くだけで、すべての雑草を防げるわけではありません。すでに生えている雑草や地下茎で広がる雑草は、敷く前の除草とその後の管理が必要です。
雨や水やりによる泥はねを減らす
土を覆うことで、雨や水やりの際に土が葉や果実へ跳ね返るのを抑える助けになります。泥はね対策として活用できますが、病気を必ず防ぐ資材ではありません。風通しや排水、水やりの管理も合わせて行いましょう。
有機物として土づくりに利用する
竹チップは、微生物によって時間をかけて分解される有機物です。その過程を土づくりに利用できますが、短期間で肥料の代わりになるものではありません。生育や収量の変化は、土の状態や作物、施肥、水分などによって異なります。
畑での使い方は「敷く」と「混ぜ込む」を分けて考える
マルチングは土の表面を覆う方法です。一方、すき込みは竹チップを土の中に混ぜ込む方法で、土中での分解に伴う窒素の不足などに注意が必要です。
初めて使う場合は、畑全体へ大量にすき込まず、一部の区画で表面に敷いて様子を見ましょう。乳酸発酵済みの商品でも、混ぜ込み量を増やせばよいとは限りません。
竹チップを畑に敷く手順
- 雑草を取り除き、土の水分と排水の状態を確認します。
- 作物の株元や茎に密着させず、周囲の土の表面に竹チップを敷きます。
- 商品案内を参考に厚さを調整します。農業経営研究所の乳酸発酵竹チップでは、マルチング用として3〜5cmの厚さが案内されています。
- 敷いた後も、チップの下の土の水分、雑草、作物の生育を確認します。
- 分解や移動で薄くなった部分は、状態を見ながら補充します。
雑草対策を強めたい場合も、一律に10cmなどの厚さを当てはめるのではなく、作物と畑の状態に合わせて調整してください。厚く敷くほどよいとは限りません。
竹チップの発酵方法を調べる前に知っておきたいこと
「竹チップ 発酵 方法」を調べる際は、まず、乳酸発酵させたいのか、堆肥化して分解を進めたいのかを分けて考えましょう。この二つは同じ工程ではありません。
乳酸発酵と堆肥化は別の方法
乳酸発酵では、空気をできるだけ遮断した環境などの管理が重要です。一方、一般的な好気性の堆肥化では、空気を供給しながら分解を進めます。単に袋へ入れる、または積み上げるだけで、目的に合う発酵が必ず進むわけではありません。
乳酸発酵を自作する場合は、原料の状態や水分、使用する資材、密封方法などをそろえた具体的な手順が必要です。参考にする方法が竹チップに対応しているか確認し、条件の異なる手順を混ぜて使わないようにしましょう。
発酵期間を一律に決めない
発酵や分解の進み方は、水分、温度、粒の大きさ、管理方法で変わります。「何日置けば必ず使える」と一律には判断できません。臭いや見た目だけでも、乳酸発酵や十分な分解が完了したと断定できないため、不明な状態のチップを作物の根の近くへ大量に混ぜ込むのは避けましょう。
発酵済みの商品を選ぶ方法もある
自分で発酵工程を管理するのが難しい場合は、乳酸発酵済みの商品を選ぶ方法があります。ただし、発酵済みでも窒素飢餓の注意が不要になるわけではありません。商品ごとの使い方と使用量を守ることが大切です。
窒素飢餓など、畑で使う際の注意点
大量のすき込みを避ける
竹チップを分解する微生物が窒素を利用すると、作物が利用できる窒素が一時的に不足することがあります。これを窒素飢餓と呼びます。特に、未発酵の竹チップを大量に土へ混ぜ込む場合は注意が必要です。
初めて使うときは表面のマルチングから試し、土に混ぜ込む場合は資材の状態と商品案内を確認しましょう。表面に長く置いたチップでも、時間が経っただけで十分に分解されたとは限りません。
葉色や生育不良の原因を決めつけない
使用後に葉色が薄くなったり、生育が遅くなったりしても、原因が必ず窒素飢餓とは限りません。水分、排水、温度、根の状態、施肥なども確認し、必要に応じて地域の農業相談窓口などへ相談してください。自己判断で肥料を大量に追加するのは避けましょう。
発酵済みでも推奨量を超えない
農業経営研究所の乳酸発酵竹チップにも、基準以上の施用は窒素飢餓の原因になるため避けるよう案内があります。表面に敷く厚さと、土へ施用する量は別の基準です。用途ごとに商品案内を確認してください。
畑用に選べる、農業経営研究所の竹チップ
竹チップ乳酸発酵 30L×3袋
福岡県産孟宗竹100%、チップサイズ8mmの乳酸発酵済み竹チップです。内容量は30L×3袋、合計90L。袋単位で取り扱いたい方や、家庭菜園・花壇などでマルチングや土づくりを試したい方の選択肢です。
使用量と保管方法は商品ページをご確認ください。菌ちゃん農法での資材として検討する場合も、栽培方法全体の手順に合わせて使用しましょう。
竹チップ 8mm 320kg(フレコンバッグ)
福岡県産孟宗竹100%の竹チップを、320kgのフレコンバッグに詰めた大容量商品です。まとまった量を使用する畑や、保管・運搬の体制を整えられる方の選択肢になります。
乳酸発酵済みの商品とは異なります。使う目的に合わせた準備と管理が必要です。また、受け取りにはフォークリフトが必要なため、ご注文前に送料、配送条件、荷下ろし場所をご確認ください。
竹チップ 8mm 320kg(フレコンバッグ)の詳細・購入はこちら
まとめ:畑では少量のマルチングから試そう
竹チップは、土の表面に敷いて保湿、雑草対策、泥はね対策に利用できる自然素材です。土づくりに活用する際は、敷く方法と混ぜ込む方法を区別し、窒素飢餓に注意しましょう。
発酵方法については、乳酸発酵と堆肥化を混同しないことが大切です。初めて使う方は、畑の一部で試し、作物と土の状態を見ながら広げていくことをおすすめします。
袋単位で扱いたい方は乳酸発酵竹チップ30L×3袋、まとまった量を必要とする方は320kgフレコンを、用途と受け取り条件に合わせてご検討ください。